お知らせ
6月8日(月)10時半開式 施餓鬼法要は雨天決行、予定通り行います。卒塔婆はお盆シーズンまで保管いたしますので、お墓参りなどご都合に合わせてお受け取り下さい。
施餓鬼法要を迎えて
今回は暑さを避けて6月に行うようになった2回目の施餓鬼法要です。
この施餓鬼というものは、今からおよそ2500年前、仏教を始められたお釈迦様が弟子たちに広めた行事なのですが、自分の家族のためだけでなく、突然の事件や事故であったり、今も世界のあちこちで、紛争や飢饉で無念のうちに亡くなっていく人たち、そうしたたくさんの魂すべてが救われるように、そして地獄で苦しむ餓鬼たちをも救われるように、皆で心を込めて祈ることで、その祈るという善なる行いが、先に旅立った自分の家族や、自分自身にいつかまた良い結果としてかえって来る。そんな意味が込められた行事です。
そしてこの餓鬼というのは、生前果てしない欲望のままに生きたものが行きつく先と言われていますが、現代の社会も、自分の欲求のために相手を蹴落としたり、失敗した人がいると立ち直れないくらい攻撃したりと、何かと生き辛いい世の中になっていると思います。
お釈迦様はこうおっしゃいました。「私たちはみんな、苦しいことや不安なことを避けて、幸せを求めて生きている。しかし足ることを知らない人は、お城に住んでも次はもっといい所に住みたいと際限なく求めてしまうので、どこに住んだとしても幸せになることない。一方で、足ることを知る人は、たとえ小さな小屋に住んでいようとも、今いるその場で幸せなのだ。」と。
砂漠で1杯の水しかなかったとして、これを見て「もう半分しかない」と否定的に解釈をすると不安になります。一方「まだ半分もある」と肯定的に認知できるとそこに希望が生まれます。マスク無しで呼吸できる空気も、水道からそのまま飲める水も、夜道を歩ける安全も、日本では当たり前でも、世界では当たり前ではありません。また、こうした法要の場でも、檀家様同士、お足のお悪い方に温かいお声がけをされている方もいらっしゃいましたが、笑顔や暖かな声掛け、とてもありがたいものです。
何かを求めることは悪いことではなく、大切なのは無いものを探すのではなく、有るものをきちんと見つけること、それが幸せのヒントではないでしょうか。
元気な人、病気と闘っている人、家族に囲まれている人、一人で過ごす人、いろいろな立場の人がいます。しかし、少なくともこうしてお寺にお参りになっている皆様は、皆大切な人を亡くされ、その大切な人を供養するために、そしてこれからのそれぞれの道に幸せがあるように、同じ気持ち、同じ思いで祈っていらっしゃると思います。
いつも皆様もして下さっている、両手を合わせる合掌という所作。このお堂にも『相互礼拝・相互供養』と書いてありますが、これは相手への敬意とともに、あなたの手と私の手は一緒ですねと、相手を尊重し、互いに慈しみあう慈悲の心を表しているといいます。
悩んだときは、そっと手を合わせていただき、当たり前に見えるけど当たり前じゃない、有るものに感謝をしてまた前を向いていただければと思います。
縁起
伝統行事を大切に
弘法大師の教えとともに宝灯をお守り
茅ヶ崎駅に程近い、東海道の松並木に沿って建つ高野山真言宗総本山金剛峯寺末寺、茅ヶ崎山円蔵寺。
『新編相模国風土記稿』によると、1389~90年頃、すでに茅ヶ崎・本村の地に前身となる修業道場があったと言われますが、寺伝では永享元年(1429)創建、開山は善誉上人とされています。元和八年(1622)に法談所となり、慶安二年(1649)将軍徳川家光より朱印状を受けました。近世には十三ヶ寺の末寺を持つ中本山として栄えましたが、大正十二年(1923)関東大震災によって倒壊、旧地に観音堂を残し、昭和四年(1929)現在の地に移りました。
檀信徒の支援により、第三十六世代には山門、客殿庫裏、護摩堂を建立、平成十六年(2004)には古材を生かした本堂平成の大修理を行い、次代へ引き継がれました。
境内には相模国準八十八ケ所十五番、七十六番の祠をはじめ、六地蔵や修行大師像、乃木将軍像、護国忠魂碑などが祀られています。
本尊は薬師瑠璃光如来、および当地での再建に伴い勧請した厄除秘鍵大師(秘仏)。伝統行事を大切に、弘法大師の教えとともに宝灯をお守りしております。
境内のご案内

本尊 薬師瑠璃光如来 日光菩薩 月光菩薩
および厄除秘鍵大師(秘仏)
※当山の本尊様は秘仏になっており通常は拝観いただくことができません

護摩堂
毎月21日、28日にはお不動様を祀る護摩堂で護摩を修法しています

修行大師

お地蔵様

相模国準四国八十八箇所祠 十五番(旧東覚寺)
七十六番(円蔵寺)

乃木大将、護国忠魂碑、二〇三高地血染めの石
住職ご挨拶

高野山の奥の院に、約一千年に渡って灯し続けられる『不滅の聖灯』という燈明があります。高野山が開かれて二百年が経った西暦千年頃、落雷が相次ぎ、寺院や森林が燃え、御山が荒れた時期がありました。そのとき、両親の供養のため奥の院を参拝した祈親上人という僧侶が、「もし一度で火がつけば生涯を御山の復興に懸けよう」とお大師様に誓い、苔を丸めて火をつけたところ、その火は消えることなく燃え、祈親上人はその後誓いのとおり、命を懸けて御山の復興に尽力し、お大師様の生まれ変わりといわれるようになりました。そしてその火はいつしか不滅の聖灯と言われ、今日までその志を継ぐ僧侶たちによって今でも昼夜厳重に守られ、私たちを見守るお大師様のいのちのシンボルとして今も灯り続けています。
今、日本では、宗教離れ、お寺離れが加速しています。古くからあるものは、ときに時代にそぐわないこともあるかと思います。しかし、千年もの間消えない火があるように、私たちのいのちもまた、ご両親やご先祖様がバトンを繋いでくれたから存在しています。
時代に合わせながらも、いのちのご縁をつないでくれたご先祖様やご家族に感謝を伝え、心がホロッと温かくなるような仏事を伝えていきたいと思っております。
合掌
円蔵寺第三十七世 木南全弘
交通案内
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JR茅ヶ崎駅より徒歩8分
住所
〒253-0045 神奈川県茅ヶ崎市十間坂1-3-39
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国道一号線より直接境内に入れます
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